海に向かう道

 かつて避暑地として開発された藤沢・鵠沼地区(■注)も今ではすっかり住宅地化が進んでいます。全国どこでも同じようなものかもしれないけれど、ここ鵠沼にあった大きなお屋敷も、持ち主の代が替わり、相続を経ると土地が細分化されてしまう現象がそこかしこにあります。

 お盆休みの今日は久しぶりに近くの鵠沼界隈をまわってきました。

 写真は江ノ電鵠沼駅を降りてから、海に向かう一直線の道です。

 鵠沼松が岡1丁目と2丁目を隔てる道で、この道沿いには大きな松の木がたくさんある屋敷林がいくつかあり、昔の鵠沼の雰囲気を色濃く残しています。潮風ただようこの道を歩いていくと海があるという独特の高揚感もいいものです。この時期も海辺の混雑とは裏腹に、時おり車が通る以外はひっそりとしており、私は雰囲気のあるこの道が大好きです。夏の時期にここを歩いても木陰が多いのでそれほど暑さを感じません。

 江ノ電鵠沼駅で乗り降りするのはもっぱら地元の人のようですが、ここで降りて海に向かってちょっと雰囲気のある静かな道を歩いてみるのはいかがでしょうか。

海に向かう道の画像